自然が美しく、昔の趣が今もなお色濃く残る飛騨高山・白川郷。日本人だけでなく、外国人にも人気の旅行先です。
私も長年ずっと行きたいとは思っていたものの、なかなか行く機会がなく…と思っていたらコロナ禍となり旅行には行きづらい状況になってしまいました。
観光客に大人気の白川郷の合掌造りの家のライトアップも2020年より中止されていました。
ですが、2022年1月、2年ぶりについに白川郷のライトアップも再開されたので、「これ以上白川郷旅行を先延ばしにはできない!」ということで、行ってきました。白川郷・飛騨高山へ!
そこで、この記事では初めて白川郷・飛騨高山訪問する方、あまり予定を詰め込みすぎずまったりと観光したい方に向けて、おすすめの移動方法や宿、イチオシの観光スポットを紹介します。
※残念ながら、コロナ感染者増加により2022年の夜間ライトアップも途中から中止されることが決定し、2022年は1/16(日)のみの1回開催となってしまいました。
ですが、私たちは奇跡的にこの回に訪問することができたので、この記事ではその模様もお届けします。
また、どうしても合掌造りの冬季ライトアップを見たい方にも耳寄りな情報も書いているので、ぜひ読んでみてください。
観光1日目のスケジュール
1日目は飛騨高山・白川郷地域までの移動、そして白川郷観光についてご紹介します。
早朝7:00 都内→飛騨高山・白川郷まで移動
私たちが東京在住なので、移動については東京からの移動をご紹介します。
新幹線で東京→飛騨高山までは4時間~4時間半と意外と時間がかかります。さらに、長野駅で乗り換えも必要となるので、案外ゆったりとした移動とはならないかもしれません。
そこでおすすめはバス移動。私たちはウィラートラベルを利用しました。
時間としては5時間強かかりますが、早朝に出発して寝ていればお昼には岐阜県 高山駅へ到着です。
費用は片道7,000円/人(時期やプランにより料金は変動します)ほどで新幹線の半分の金額で移動できます。
長距離移動ですが、途中の休憩停車が3回ほどあり、バスの中にもトイレが設置されているので、食事もトイレも心配不要。
正午 岐阜県 高山駅に到着
電車移動の場合はこちらの高山駅に到着します。バスの場合は高山駅のすぐ隣に高山濃飛バスセンターがあるので、そちらで下車します。
高山駅は街の中心地にあり、徒歩でも行ける距離にホテルや飲食店、コンビニ、レンタカー店、観光スポットが密集していて便利です。
なお、冬は雪徒歩移動の際、道の凍結や軒下のつらら・雪の落下に注意が必要です。道幅も狭いので気をつけましょう。
12:30 駅付近のカレーライスの名店でランチ
お腹も空いているのでまずは腹ごしらえ。ということで、駅からほど近いカレーの名店「弱尊(ジャクソン)」でランチがおすすめ。
古民家風の店内で、手頃な値段の割にはボリューミーで見た目もおしゃれなカレーライスをいただくことができます。カレーの種類も豊富です。
■店舗情報
弱尊(ジャクソン)|カレーライス
予約・問合せ:0577-36-1810
住所:岐阜県高山市天満町5-5(JR高山駅徒歩5分)
営業時間 11:30~14:45、17:30~21:30
日曜営業
定休日:木曜日
14:00 高山市内のホテルにチェックイン
私たちが宿泊したのは、駅から5分ほどの距離にあるワットホテル&スパ飛騨高山。
通常は15時チェックインですが、少し早めにチェックインさせていただきました。
施設自体がまだ新しいので部屋や設備がとても綺麗でした。サービスもよく、朝食も美味しいのでおすすめのホテルです。
詳しくは以下の記事でも紹介しています。
※記事準備中
15:30 白川郷へ出発
白川郷はJR高山駅から1時間ほどの距離の場所にあります。高山駅から多数ツアーバスが出ているので、事前に予約しておくと安心です。
レンタカーを借りることもできますが、冬は雪深い道路を通らなければならないため、普段雪道の運転に慣れていない方はバス移動をおすすめします。
※コロナ禍により、ここ数年は冬季ライトアップは開催されていません(2022年は1日のみ開催)が、ライトアップの時間帯に訪問する際は事前予約が必須です。
16:30〜20:00 白川郷観光
私たちが観光した1月は日が暮れるのも早く、到着した16時半頃はすでに薄暗くなり始めていました。
冬季ライトアップは17時からですが、前述のとおり2020年からはコロナ感染防止のためにライトアップ実施は見送られており、2022年も1/16(日)の一度のみのライトアップだったようです。
ライトアップされた合掌造りの家と町並みに雪が映え、ちょうどチラチラと雪も降っていて、暗さが増してからは本当に幻想的な風景でした。
少し離れた展望台からライトアップを眺めるツアーもあったのですが、トリップアドバイザーで「待ち時間ばかりが長く寒くて大変。曇って見えないので集落内からの景色の方がおすすめ。」とあったのですが、集落内のツアーを選んで正解でした。
帰る頃には傘がないとびしょ濡れになるくらい降雪量が増えていましたが、飲食店もたくさんあるので夜ご飯は白川郷でとれます。
冬は東京都とは比較にならないくらい寒いので、きっと温かいものが食べたくなりますよ。
また、集落の中には訪問者でも利用可能な温泉もあります。
白川郷の冬の服装や持ち物、おすすめの飲食店については以下の記事で詳しく紹介しています。
21:00 ホテルへ帰宅
大浴場と露天風呂で冷え切った身体を温めて翌日の備えて早めに就寝。
観光2日目のスケジュール
2日目は岐阜県 高山市内の観光についてご紹介します。
7:00 朝風呂
6時半に起床してホテル内の温泉へ。早朝の大浴場は人が少なくて最高です。
平日だったこともあり、私以外には大浴場の利用者がおらず、雪が舞っていて、朝から幻想的な雰囲気の中で朝風呂を楽しめました。
8:00 朝食
ワットホテル&スパ飛騨高山の朝食はバイキング形式。あまり規模は大きくないですが、和食、洋食どちらもあります。
私が行ったときは朝から焼きそばやパスタなどもありました。
10:00 高山市内の合掌造りの集落 飛騨の里
ホテル付近のバス停から飛騨の里へ。高山駅からもバスが出ています。
乗車時間10分ほど、運賃100円で到着します。(詳しいアクセス方法はGoogle mapから検索してみてください。)
こちらは小規模な白川郷というイメージで、美しい合掌造りの家々が並ぶ小さな集落です。
白川郷のように飲食店などはないのですが、合掌造りの家の中を見学できて、当時の暮らしぶりを体感することができるのでおすすめです。
また、冬はライトアップが開催されるので、白川郷の冬季ライトアップを見逃してしまったならこちらを訪れてみるのもおすすめ。
集落内は1~2時間程で回れます。
■スポット概要
住所:岐阜県高山市上岡本町1-590
営業時間:午前8時30分から午後5時(夏期・秋期・冬期ライトアップ時延長あり)
定休日:年中無休
電話番号:0577-34-4711
アクセス:高山駅から車で約10分
料金:大人700円、小中学生200円
公式サイト:http://www.hidanosato-tpo.jp/top.html
12:30 高山市内散策〜古い町並み
高山市を訪れたら絶対に訪れてほしいのが「古い町並み」。
市街地の中でここだけ昔の時代にタイムスリップしたかのような情景で、食べ歩きやお土産のショッピングにピッタリの場所です。
食べ物だけでなく、お酒や雑貨なども充実しています。
スポット概要はこちら↓
城下町の中心、商人町として発展した高山の上町、下町の三筋を古い町並と呼んでいます。
出格子の連なる軒下には用水が流れ、造り酒屋には杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がり、町家の大戸や、老舗の暖簾が軒をつらねています。
上町には、駄菓子屋さんや伝統工芸のお店、名物の「みたらしだんご」のお店などが並び、多くの観光客で賑わいます。下町は、市民生活関連の店舗が残る貴重な町並みです。
菓子、餅屋、骨董屋、農機具、畳、文房具、郵便局、料理屋など昔ながらの町並みで、高山の通な観光スポットです。出典:ぎふの旅ガイド
飛騨牛を使った串焼き、ミンチカツ、にぎり寿司、肉まんのほか、みたらし団子や焼きせんべい、プリン、ソフトクリームなど、食べ歩きにぴったりのメニューを取り扱う飲食店が並びます。
ここでは食べ歩きで十分お腹いっぱいになるので、ランチは不要かもしれません。
このあたりはインスタ映えしそうな景色がたくさんあります。
古い町並みから出ると、市内の中心を流れる宮川にかかる赤い橋「中橋」が見えてきます。ここもおすすめの撮影スポット。
人通り、車通りも多いので撮影するときは気をつけてくださいね。
中橋の上で撮影するのも素敵ですが、上の写真のように少し離れた別の橋から中橋に向かって撮影するのもおすすめです。
■スポット概要
住所:岐阜県高山市神明町4丁目
アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩12分
ホームページ:飛騨高山観光公式サイト
16:00 ホテルの家族風呂を利用
この日はずっと外歩きして寒かったし、日が傾くにつれて降雪量も増えてきたので早めにホテルに戻りました。
ワットホテル&スパ飛騨高山では、プライベートの露天風呂も楽しめます。こちらのホテルを利用するなら、家族やカップル、あるいはお一人様でもぜひ利用してみてください。
このあとは夕食までのんびりホテル時間を満喫します。
ホテルステイを楽しむ方法について、以下の記事で紹介しているので、「ホテルで暇を持て余したくない!」という方は参考にしてみてくださいね。
19:00 夕食は飛騨牛を堪能
出典:飛騨琢磨公式ページ
高山に来たら飛騨牛もしっかりと味わいたいですよね。
高山駅周辺には飛騨牛を使ったレストランが多数立ち並びどこも美味しそうなのですが、今回は比較的リーズナブルなメニューも選べる飛騨琢磨を訪問。
最高級の飛騨牛のみを取り扱っており味はもちろん美味しいのですが、お店のおばちゃんが優しく迎えてくれて、とても親切で心がほっこり温まります。
和食だけでなくビーフシチューなど洋風のメニューもいただけます。
犬連れで勘定している場合は犬も一緒に入店できます。
■店舗情報
飛騨琢磨|飛騨牛料理指定店
予約・問合せ:0577-35-1341
住所:岐阜県高山市天満町5丁目1番地(JR高山駅徒歩3分)
営業時間:(昼)11:30~ (夜)17:00~
日曜営業/土・日・祝日は予約推奨
21:00 ホテルへ帰宅
デザート用にコンビニで飛騨牛プリンを調達してホテルへ戻ります。
観光3日目(最終日)のスケジュール
冬の観光の場合、外が寒すぎて一日中外にいるのがツラいので、あまり予定を詰めすぎず、2泊3日でゆっくり観光するプランがおすすめ。
3日目も高山市内を観光します。
9:00 宮川朝市
ホテルで朝風呂と朝食を済ませて、最終日は宮川朝市へ。冬でも年中無休で午前中に開催されています。
地元の主婦も利用する朝市で観光客にも人気のスポットです。地元の野菜やフルーツなどをお土産に持ち帰るのもいいですよね。
■スポット概要
住所:岐阜県高山市下三之町
営業時間:4月から11月:午前7時から正午、12月から3月:午前8時から正午
アクセス:JR高山駅より徒歩10分
定休日:年中無休
ホームページ:http://www.asaichi.net/
11:00 飛騨高山レトロミュージアム
出典:飛騨高山観光公式サイト
こちらも高山に来たら外せない観光スポットの一つ。子どもから大人まで楽しめる、昭和の時代をそのまま再現したミュージアムです。
昭和の町並みだけでなく、飲食店や小学校、美容院、映画館、郵便局、床屋、一般家庭の家の中などを見るだけではなく、触れたり実際に使ったりすることもできます。
昔なつかしいアイドルたちの写真、食事の風景までもリアルに再現されていて、私も幼少期を思い出してしまいました。
2時間でも3時間でも楽しめてしまいます。
実際の雰囲気はこちらの動画も参考にしてみてくださいね。
■スポット概要
住所:岐阜県高山市下一之町6
営業時間:平日:午前10時から午後4時まで 土・日・祝日:午前10時から午後5時まで
アクセス:JR高山駅より徒歩15分
料金:大人800円 中学生・高校生500円 4歳~小学生300円
定休日:年中無休
ホームページ:http://retromuseum.jp/
15:00 高山→都内へ帰宅
JR高山駅周辺は飲食店が本当に豊富なので駅近くでランチを済ませ、ホテルから荷物をピックアップして高山濃飛バスセンターへ。
ここから約5時間をかけて東京へ戻ります。
20:00 東京到着
冬の場合、高山市内を出たあとはしばらく雪道が続き、バスはしっかり安全運転でしたが、時刻通り東京に到着しました。
雪のないシーズンであればバスでももっと早く移動できるかもしれませんね。
まとめ
今回はウィンターシーズンの飛騨高山・白川郷観光を紹介しましたが、春〜秋の観光も同じルートで観光しても楽しめると思います。
初めての飛騨高山観光で思ったのは、雪のある風景もとても綺麗なのですが、春には桜を、なるには新緑を、秋には高揚を…といった感じでどの季節に来ても楽しめる場所だろうな、ということ。
これがすっかり気に入ってしまい東京から移住された方にも出会ったのですが、たしかにどこを見ても本当に綺麗な景色ばかりが広がる場所で納得です。
次は別の季節にまた遊びに来たいと思います。
この記事が少しでも皆さんの観光のお役に立てると嬉しいです。